柔よく剛を制す

先日、全日本柔道無差別級選手権のドキュメンタリーをNHKで放映しており、大変な興味を持って観たのである。小柄ではあるが抜群の筋力とテクニックとスピードの選手が果敢に挑戦した。柔よく剛を制すと言うが一面の真理で対句の片側で、大事なもう一句がある。剛よく柔を断つ である。私が習った意拳の氣功の尤氏長寿養生功には柔と剛の考え方とテクニックがある。五月の講習会の有料動画を見レバ、剛柔一体の勁空勁が一目観て分かる。尤氏意拳で習った習ったと吹聴する、自称秘密のテクニックを私は見てないが、許可が必要だとの物々しい触れ込みだから、私は見ることも出来ない。だが見る必要もなく、比較してもなくあまりの違いに驚かない者はいないはずだ。勁空勁がもう一段階上がったら、道場生が大怪我をする危険性があるので、この程度に留めておくことにしている。とにかく、料金を払って観ることだ。私の言っていることがスグ理解出来るであろう。養生功だからと言ってバカにしてはいけない。仮にも中国一の、世界一の武術の基礎訓練である。この尤氏長寿養生功には、相撲のように前に出る動き、太極拳のようにとても柔らかな動きが尤氏長寿養生功の勁空勁のテクニックなのだ。形意拳から意拳に続く伝統は、何があっても前に出る、相手に対してまっすぐに突く単純で明快でシンプルな動き、剛である。柔らかな突きと受けで相手を左右に振る動きと站椿時の柔らかなしなりのあるポーズ、柔である。剛柔の相反する氣エネルギーを巧みに使い分ける知恵と経験が長寿養生功を形作る。そしてその上には、チベット密教の瞑想がある。柔道はあっても、剛道はない。柔の中に剛があり、剛の中に柔がある。尤氏長寿養生功の真骨頂だ。私はこれからでも自分の子供を産んで、柔道の選手に育て上げて、尤氏長寿養生功のチカラを世の中に示したいと真剣に考えている。ここまでレベルを上げてきた私の使命、天命と今では思っている。十数年後、太田の名前を名乗る若い柔道家を見る機会があるかもしれない。