コツ其の四

勁空勁の技術的内容を説明して来ているが、いくら技術を習得しても基本を作らねば、砂上の楼閣となる。尤氏意拳の宗家創始総師範がそうである。写真の立ち姿を見ただけで、脚は太く無く、ツルの脚のようなぶざまな姿を晒している。これでは、満足な勁空勁は出来ない。それに加えて、三十年ほど前に私から習った初心者用のテクニックを使えば、指導員と思われる者のジャンプは女の子のジャンプになって当然だ。基本の站椿の時間が足りないのと脚が長くて膝を極限まで曲げられない。氣の力がないのである。まさに氣が無ければ、私のレベルには到達出来ない。私の站椿の時間に比べて、赤児のようなものである。ジャンプの回数を検証してみるがよい。師母とのジャンプの回数はいくつであろう?たった二回面会したのは、私が連れて行ったから事実だが、そこで、私が写した写真を飾って、数年間の過酷な修練をして日本に帰国したとまるで私の話を自分のこととして、ホームページに掲載していたのを私は見ている。こんなことで、私の勁空勁と同じにされたのでは、たまったものではない。つまり、技術よりも氣の力が重要なのである。毎日の基礎の訓練の蓄積が勁空勁の強さ、重さになるのである。