8の字其の二

秘中の秘の修練段階8の字ダンスはサンフランシスコの道場で話題になって、師母も道場生の中に初めて到達した者が出たということで、毎回の練習で私を捕まえては、8の字ダンスは師母と私のマンツウマンの訓練の度にさせられたものであった。それが回想録に出てくる白人道場生の嫉妬を呼び込み、私の立場は微妙なものになってしまった。当然、私以外にはその内容を知る者はいない。おかしな現象が起こる。8の字ダンスを真似る者が現れる。形だけ真似ても中身が無いのは私の目には本当の8の字ダンスで無いことはすぐ分かる。この白人のB はいつものクレージーで嫉妬心で私に競争するようにすっかり真似をするようになった。氣は伴っていない。私より四年も先輩であったが、嫉妬心は幼児のようであった。男の嫉妬は女のそれより見苦しく、醜い。師母はこの8の字ダンスをいたく気に入り、いつもいつも私にさせていた。中国から来客があった時も、師母の娘さんにも自慢するようであった。私のレベルもそれ以来、格段にアップしたと思われる。これは私の自慢で掲載しているのではない。氣功修練の参考の為に私の道場生に記録として残すことが目的である。そして、他の氣功修練を目指す者への専門的考察の紹介なのだ。尤氏意拳の大師範がこんなことまでは書くことは出来ぬと示す目的もある。