和魂漢才

私はアメリカに四十年以上住んで、

渡米前、日本に住んだ年月を超えてしまった。和魂洋才は明治以来の日本の国策でもあった。大東亜戦争後に私は生まれて、大学もマッカーサーの肝いりで作られた親米の日本人を作る為の國際キリスト教大学を選んだ。アメリカに住んで、さまざまな出来事があった。順風満帆であった訳ではない。アメリカに住んでも、日本人であることを忘れたことはない。どんな時も大和魂を持って行動を自制した。以前も言ったが、賤しい生き方だけはしたく無かった。白人アメリカ人は一般的におしなべて、東洋人に偏見と差別が見えない形で存在するようである。私が最後に家を購入した時も集合住宅のタウンハウスであったけども、自分の水準の下にいる内は安心して寛大であるが、いざ、白人の水準を超えると、嫉妬のせいか、途端に態度が変わる。それはさておき、この四十数年私が求めていたものは、一言で言えば、和魂洋才であった。日本の心で西洋人の知恵と技術を学ぶ。しかし、私が尤氏長寿養生功を学んだ後は、和魂漢才であった。アメリカの軍の士官学校の最初の授業は孫子の兵法であると言う。驚くべきことだが、西洋の極アメリカが東洋の極中国の古典から戦いのエクスパート達に中国の古典を読むことを勧めている。和魂漢才の上を行く洋魂漢才であろうか?私が尤氏長寿養生功を学んで、東洋の国々の文化芸術を理解することはこれからの日本に重要なことであると思うようになった。師母の道場には中国語を話す白人アメリカ人は結構いた。北京語どころか広東語まで喋った者が居た。日本に中国語を話す者は何人いるだろう。私はカレッジで中国語を選び、学んだけども日常会話の初歩で終わってしまった。日本は中国と韓国と近く接している。韓国は遠くて近い国と言われている。私はこれは言葉言語の問題からコミュニケーションが取れてないのではと思い、朝鮮語を韓流ドラマを見て少しの言葉は、楽しく、ドラマを見て覚えた。会話ができるまでには至っていない。日中韓三国人がひとつにまとまったら、西洋人の偏見と差別は少なくとも東洋人に対しては無くなるのではないかと思ったものである。いずれ、和魂漢才は和魂和才になると、私は信じてやまない。日本の科学技術は西洋を抜き、世界一になってきた。日本の文化芸術は世界で評価されている。世界の知識人が日本を絶賛している。日本の伝統芸術を評価しているのである。私の大きな夢は日中韓の文化芸術を一同に会して交流を深めていくことである。日本の伝統芸術文化に大きく影響することと思われるのである。尤氏長寿養生功が武術オンリーの段階から医療氣功仏教氣功へと変貌を遂げて、日本に伝わり、この先どのように変わっていくのか、私にはとても興味深いことである。尤氏長寿養生功は、今、

日本の精神文化に、医療文化技術に、段階を下げれば武道文化に影響を与えている。個人の変革から社会的変革へと、ひとりの望みや熱情が大勢の人を巻き込んで国の文化芸術に影響を与えて、変革して行く。私が尤氏長寿養生功に求めていることは上述したことで、日ならずして、その時が来るのをひたすら信じて修練と指導に毎日明け暮れているのである。和魂和才へ、、、。