インドの文化

私はカラリパイトの調査でマドラス

行ったが、この南インドでは、タミール語を話す。面白いことに、この南

インド人はタミール語と日本語に共通の言葉があるのだと言う。インド人は

自分達をアジア人、日本人と人種が同種であると本気で、そう思っている。

肌の色や体型を見るとそうは思えないが、それだけ日本人に親近感を持って

いるのであろう。日本人はアジアの国々で、特別な地位を持っている。インド人はインドがイギリスから独立出来たのは日本人の力が影響していると思っている。カラリパイトのような武術が

インドに存在していたことも知らなかった。そしてインドには中国の京劇や日本の歌舞伎に匹敵するような伝統の

劇、京劇も存在していた。おそらく、

中国京劇や歌舞伎より古く、世界最古の

芸術である。化粧、顔の表情、目の動かし方など、京劇と歌舞伎に共通したものが非常に多い。東洋の文化と言うと、中国、韓国、日本しか思い浮かばないが、目をもっと外に向けると、カラリパイトのように、また新たな、武術も現われて来る。まだまだ我々の意識は狭いのだ。

もっと、もっと柔軟に広げないと、世界的な視野には立てない。この他にも、

ベトナムにも奥の深い武術が存在していることも、私は知っている。機会があれば、ベトナムにも行って、交流を深めたいと思っている。その時は旅費宿泊費の心配はしたくない。心の悪い先輩上司も

一緒に連れて行くなどないことを願う。