謎のインド人実業家

私がインドへ行く前のこと、イギリスで拳法の講習会があって、ホテルに滞在していたところ、インド人の紳士が現われてインドの武術についてお話ししたいと言う。何のこっちゃと思い、話を聞けば、カラリパイトを世に広めて欲しい、インドにもこんな伝統文化や芸術があることを示して欲しいとのことで、できるなら系統立ててシステムとしてまとめて、編纂して欲しいとの当時の我々には

すごく荷が重すぎる要請であった。

出来る限りのことは致しましょうと約束して、別れたが、もらった名刺を確認すると世界的にも知られた OPEC  オペック石油機構のメンバーの一人であった。

どうやって、我々が日本から来てるのか

このホテルに滞在しているのか調べたのか、全て謎だった。そんなことがあって

カラリパイトの調査は実行されたのであった。旧態依然として宗家の権力と

宗家の月謝、昇段試験料金の総取り保持の形態をいかにキープするかということにのみしか興味ない組織団体ではそういう要請に応えることは出来る訳は無く、カラリパイト調査が出来ただけで良し とせざるを得ない。今、どういうことになっていることかは知る由も無い。

こんな経験があって、私はこの武道団体と訣別して、師母との出会いの後、三十数年後に、私は、今現在、日本で

尤氏長寿養生功を日本で拡めるべく

太田氣功道場を開いているのである。 

今の私であれば、謎のインド人の要請を受けて、喜んで、面白がって、インドと日本の架け橋になることも出来るのにと

懐かしく思い出すのである。