機関銃を撃ったことがある。

私は現状を煽るつもりはないが、日本人は武器使用の経験がない。私の住んだ町の警察でポリースアレストと言って、警察の逮捕術を教えたことがある。警官の暴力が問題になっていたころであった。警察官と仲良くなって、ある日、犯罪の凶悪化が進んで警察も武器の強化が必要になり、機関銃が導入された。撃ってみたいかと言われて、撃った。警察所内の射撃場で撃った。反動は少なく、打ちやすい。当時一般日本人が警察所内で

機関銃まで撃ったのは初めてであっただろう。機関銃の話は何十年も前の時効の話である。何年も経って、姜吉隆をアメリカに呼び、家に住まわせた時にも拳銃の射撃訓練の目的で拳銃を撃ちに行った時の話である。私は五十発の銃弾を購入して射撃場に連れて行く。拳銃を渡した後は自分一人で全弾を打ち尽くしてしまった。いつでもこうである。上げ膳据え膳、自分だけの世界に浸り、回りの状況が見えない。自己中心的で、

自分だけが王様になる。この時からこの人間の人格性格を認識して警戒するようになった。権威を持たせれば権威を横暴に使ってしまう。