内功其の二

内功に対しての反応はいろいろある。

氣を受けるレベルによって様々な変化がある。私に起こった反応を紹介する。

毎日毎日通って鍛えられた脚と氣が降りて師母の氣を敏感に感じるようになったある日、ジャンプの際、師母の横に並ぶ形になり、師母の脚の横に立つ。突然、

私の脚が下に引っ張られて、膝は曲がり

ヒルのようにチョコチョコ歩いてしまっている。その時は私も何が起きたか

分からない。初めてのことであった。

師母が言うよう、何故お前はそんなに上達が早いんだ!その頃までには、こんなに毎日通って訓練するから何が起こっても当たり前だ。このままこの道場で息絶えても

以って冥すべしと思っていた。何が起こってもそのまま受け入れる、と。

何週間か経って、同じことをマネだけして同じ動作をする者が出る有様であった。氣を感じていないので、迫力がない。アホらしいと思って、その訓練は見てられないほどアホらしかった。そんな奴が通氣だと言う。安っぽい女優の演技のようで、呆れた私は、すぐ裏口から外に出て自分の訓練に集中していた。