秋の夜長と虫の音

ついに暑い夏を過ぎて秋の気配を感じるこの頃になった。まるでサンフランシスコの気候である。師母のことを思い出している。昼間に自転車で行きたいところに行って、買い物をして帰宅する。練習から帰宅して網戸にしている窓にカーテンを閉めてベッドに横たわっていると

虫の音が大合唱している。周りの喧騒のないところに虫の音は砂漠のオアシスのように、お腹の空いた時の亡き妻のオニギリのように私に安心感を与える。

胸がスーっとして瞑想に入る。時間は気にならない。今日も、正確に言えば昨日だが修練をマックスまでしてシャワーを浴びてベッドに座っている。瞑想の合間にこれを書いている。すぐ瞑想に戻って朝まで私の訓練する時間である。このあいだ、ビデオ遠隔治療した患者さんが私に教えてくれた。チベット密教のラマ

僧、活仏は眠らないで瞑想するそうだ。

ドクター尤がなぜ寝ないで瞑想していたのかやっと分かった。私も寝ない。瞑想する。先人の到達した心境に早く私も

到達してその心境を味わいたい。

修行はこれからが佳境に入る。

人生は面白い。人との出会いは私の幅をさらに広げて、深みへと誘ってくれるのである。