波乱万丈
私の今までの人生は波乱万丈と言わざるを得ない。波乱万丈と言えば、私の義母も波乱万丈の人であった。私の妻の話によれば、駆け落ちのように結婚した夫が破産してゼロからスタートしたらしい。
寝ないで働いて、家を買う程のお金を貯めて事業に成功した。箱入り娘で育った義母には、苦労の連続だった。
私がお会いした時には、電車の切符の
買い方を知らなかった。そんな義母が、
私の境遇を知って、同情してくれたのは
当然であったかも知れない。私と義母には暗黙の絆があった。波乱万丈の同士とでも言おうか?私も日本、アメリカと
二つの人生を波乱万丈に送り、今日本に
住んでいる。氣功を教授しながら、
穏やかな日々を過ごしている。義母は
オシャレで、着物をいつも、ピシッと
着こなしていた。私に事業のイロハを
教えてくれたのであった。波乱万丈の
人生、生活を送った人は、私も含めて、
ただ勝手に自分一人で生きているのではない、何かのチカラで「生かされている」ということを知っている。義母は
もっと長く生きられたものが、若くして
亡くなった。美人薄命であった。
死ぬところを二度も助かった私は義母の分まで長く生かされて、自分のするべきことを全うして自分の人生を楽しみたいと思っている。またお義母さんと会いたい。とても懐かしい。