筋力トレーニング
いよいよデイケアセンターにて脚の
リハビリがスタートした。万全の準備をしてこの日を迎えたのであった。
以前お世話になった所であるから、
勝手知った施設で、始めからドンドン
メニューをこなしていく。以前お世話になったリハビリの先生は、私の回復振りに驚いていた。チョットした距離を
歩き、時間を測る。前のタイムが残っており、前よりも四秒から五秒も早い。
ウエートの負荷をかけた筋力トレーニングを行う。低負荷高頻度のリハビリである。低負荷では物足りない。先生の目を盗んでウエートを上げて行う。が、
三年もの間使っていない筋肉は弱って
いる。半日トレーニングして帰宅するが、送迎バスの来る前に眠けがさして
少しウトウトしてしまう。あれほどあった筋肉はすっかり落ちてしまった。
しかし、一度作り上げた筋肉の回復を
早く戻す自信はある。家でもリハビリしている。左脚で階段を登るだけの筋力を作らねばならない。スグには無理であるが、私の意思があれば、時間の問題であろう。今日すでに手すりを使って一段ではあるが、登ることは出来た。後は回数をかけることである。他の入所している
老人たちはトレーニングには消極的だ。
治りたく無いらしい。身体障害者手帳の等級を下げたくない。そのままでずーっといたい。何でも他人にしてもらいたいらしい。私はごめんである。早く治して、
身体障害者手帳を返納したい。早く杖無しで歩きたい。以前は良くむくんでいた脚は浮腫みが取れて脚は細っそりしている。膝関節を深く折り曲げることが
出来るようになった。驚異的、奇跡的な
回復を見せている。嬉しい限りだ。
あれほど徹底して習った尤氏長寿養生功は、私の膝の大怪我をそれ以上悪くすること無く、今回復の兆しを見せて、私の
意気を上げているのである。
何遍も言うが、これは奇跡である。
そしてまた何遍も言うが、一生懸命に努力した者には、ご褒美が頂けるようになっている。次のご褒美に向けて、努力精進するしかない。休むヒマも無く、
努力精進するのである。休んではいけない。脚の次は左の腕が残っている。
左腕にはどんな奇跡、どんなご褒美が待っているのであろうか?
今久しぶりに、十年振りに両脚に強い筋肉痛を
感じている。心地良い。