死は突然に

私の妻の三回忌が明日に迫っている。

私の妻に限らず、人の死は突然にやって来る。私の人生の中では大勢の人の死を見て来た。私の両親、大学時代に知りあった同学年の男子は水難事故で、私の武道の生徒は心臓麻痺で、もう一人の生徒は黒人アメリカンに拳銃で撃たれて死んだ。私の妻には介護をしながら、良く

なったら、四国の美味しい鳥肉を食べに行こうと言っていたが、その前に他界

してしまった。両親にはそのうち親

孝行しようと思ってはいたけども、先に

死んでしまった。親孝行、したい時には

親は無し、である。突然に来る死は予測出来ない。であるならば、生きているうちに伝える言葉を伝え、するべきことを

すべきである。私の妻には苦労もかけたが、死の前日まで自分の全力で妻をサポートして、介護看病を最後までしたので後悔はない。今いてくれるなら病気していても構わない。妻を笑わせることが私の日課で

あった。良く笑う妻の笑顔が素敵であった。家族に年老いた家人や病人がいるならば、

今日から優しくしてあげるべきである。

亡くなってしまうと当たり前だが、二度

と会うことはない。自分の存在は家族

友人が回りにいてくれることによって支えられている。私は百を超えて生きたいとは思っているが、それは誰にもわからない。私がこの世に必要とされていれば

その歳まで生かされるだろうが、回りの

人の役に立たなければ、

死は突然に来るだろう。

人には優しく、人の役に立とう。でなければ、 家族にも我々にも死は突然に

やって来る。

そして、明日は修練後に四国の鳥肉を

みんなと一緒に食べに行って、妻の霊を慰めるのである。あまりに美味しいので、妻はビックリするであろう。