支部開設の原動力

現在、タヒチにおける急速な支部開設の原動力となっているのは、私の弟子であるテッコンドーの先生であるリカルドという道場生のチカラによるものである。彼は現地のポリネシア人で、祖母の妹さんがアメリカの映画俳優のマーロンブランドの奥さんであった。家族の親戚がタヒチの島々に散在してあちこちにいとこかいる。先回の滞在中にもア、あいつは俺の cousin    だよ、ア、こいつも俺の cousin、 あの島に cousin  が居る、この島に cousin  が、といつでもいとこがいる。笑ってしまうが、私にとってはありがたい。島の有力者は全員友だちである。タヒチの教育大臣も友人で、今では私の患者で友人にもなった。こんなようにタヒチの島々に網の目のように繫がりを持っている。中国系タヒチアンもチカラを持っているが、もっとチカラのあるのは現地人であるポリネシア人である。

彼は私が先回無償で島民を治療したのにいたく感動したことに加えて、私が二メートルを超すタヒチの巨人を勁空勁で投げ飛ばしたことに敬意を表してくれたのであった。いっぺんに仲良くなって、熱心に立禅座禅を毎日行なっている。初めて知ったが、娘の一人がフランスのテッコンドーチャンピオンであると言う。

この理想的な環境でタヒチでの世界的な規模の尤氏長寿養生功の世界戦略が押し進められて行く。もうフランスでの講習会開催と支部設立は来年早々にも可能性がある。ますます指導員養成が必要になる。私欲のない行為がこんなおもいがけない結果を生む。これからも相手のことを尊敬して共存共生の道を歩んでいく。

武術の究極の哲学、共に生きる共生共存の考え方は武術団体組織を大きくする秘訣で、原動力でもあった。同時に日本でも太田氣功道場の支部開設も進めるのである。