宇宙と人体

人体も小宇宙と言われているように、人体の外に向けた宇宙への旅は国家予算を使って、盛んに行われているが、人体の中はまだ未開発の宇宙である。高い、それこそ天文学的なお金をかけて宇宙開発が進んでいるが、人体の開発はバカ高いロケットは必要無い。目を閉じて瞑想するだけで、宇宙への旅は可能だ。

目を閉じて、人体、自己の内面に入ると始めは、心の波が大きく、何も感じることは出来ないが、しばらく経つと心が静まり、呼吸は柔らかくなって脳波が静まり、呼吸の音が消えて、まるで、湖の水面の波紋がなくなり、湖面の水面が鏡のように静まる。英語の単語で、 tranquility  と言う、静寂の時間が訪れる。聴覚などの感覚が鋭くなって感覚だけの世界に没頭する。何ものにも代え難い感覚で、ずっとこのままこうしていたい、何とも言いがたい気持ち良い、気持ちになる。この時に脳内では、医学的な説明によると脳内ホルモン、神経伝達物質が多量に放出されて、身体に良い影響を与えていると言う。私はこの瞑想を

三十年間毎日行なっている。今では日課となって天文学的な発見を毎日している。まさに人体の宇宙への旅を毎日していることになる。身体の軸である背骨はまっすぐに中心線、正中線が整って、心身共にブレない自分が出来上がっている。身体の体調はすぐれて、体内の年齢はまるで三十代のようである。気持ちが若く、何にでも挑戦してみたい。このような体験をすると瞑想を辞めることが出来無くなる。この段階になれば、目を閉じると先述の無念無想の時間がすぐ訪れて、心の静寂を持つことができる。外界の情報が消えて、喧騒の世界から脱却して心の平穏を保つことができる。このように毎日ロケットに乗って宇宙への旅に出るようなもので、国家予算規模のロケットは必要無い。目を閉じるだけでも宇宙旅行はできる。感覚の世界なので何でも可能となる。宇宙と人体は同じものとなる。