四輪自転車

私が日本に帰国して膝と手首の事故で障害者となって国も認める立派な身体障害者となり、私は四輪自転車で毎日駅周辺の店で買い物をする爲に四輪自転車を使っているが、とても珍しいらしくて、駅周辺ではかなり知られた有名人となっている。脚が悪くても、自転車をこぐと脚の筋肉が鍛えられて少しだけでも、以前よりも歩き易くなって来ている。人間の身体は驚異的な能力を持っている。

ほとんど歩けなかった私がスーパーマーケットに行って買い物をしてカゴに買った品物を入れて家まで運んでいる。もうすぐ脚の手術が予定されている。手術が終われば、さらに良くなり、もっと痛みなく歩けるようになるだろう。三年前の私を知っている人が今の私を見たならば、たまげてしまうだろう。七月の末には二本のストックを使って、長い距離を歩っているはずだ。山歩き、ハイキングにも挑戦する。ますます元気にタヒチシンガポールに、フランスにと一人で行くことになる。ポンコツのクルマがいっぺんに新車になった感覚である。三十年訓練した氣功の成果が出て来ている。目を閉じれば、すぐに深い瞑想状態になって、チョット筋力トレーニングをすれば、筋肉は増大する。とても不思議な感覚である。一般の私と同年代の人には私のしていることが理解出来ないらしい。別に理解してもらおうとも思っていないので、気にもならない。Going my way  である。独断独行の人生で、やれるところまで自力でやる。私の人生はますます開けて来ている。心がワクワクして、人生を楽しんでいる。これより世界に打って出る機会が与えられて私の能力が試される。何とも愉快な話である。