闘病記❶

昨日病院から帰宅して、傷口が気になり、見てみた。傷の大きさは日本の盲腸の手術の傷跡に比べて比較にならない大きさである。ガーゼを止めるテープの残骸があってパリパリ外すと気持ちが良い。ジグザグに大きく膝の裏からふくらはぎの横に縦に長く傷口があって、カサブタがびっちりと傷口を止めて固定している。カサブタは自分の傷からバイキンが入らぬように閉めている身体の持つ自然治癒力のせいだ。退院前の滲出液はヤケドの時に出来る火ぶくれと同じように傷を治す身体が出すクスリである。その水のような液を取ってはいけない。治るのが遅くなる。傷口から滲出液が多量に出て、ガーゼはびしょ濡れで気になったが、以前骨折修復手術の後の火ぶくれのようになったところが痒くなって、耳かきの棒を入れてかいて間違って潰してしまって皮膚がおかしく再生したので今回放っておいた。固いカサブタをバリバリ剥がしたいが、血が出て化膿する恐れがある。シャワーを浴びて身体を綺麗にする。十日のあいだ風呂に入ってない。石鹸で傷口を綺麗にする。消毒も何もする必要がないと言われたが、禁を破って漢方薬で作った軟膏を塗る。この軟膏は皮膚の問題の万能薬で、手術の際のガス麻酔のマスクで顔の皮膚がズル剥けで傷になっていたところに術後塗っておいたら、次の日には治っていた。今回の手術の傷跡にはバッチリ効くはずである。私の組織再生能力は一般人と比較にならないので、消毒しないでも一週間軟膏を塗るだけで全治することができる。とても早い回復が期待できるはずである。テレビを見ながら、ベッドで横になっている時も塗る。漢方薬の薬草と豚の脂ゴマの油でカサブタが自然に柔らかくなって、二、三日するとカサブタが取れてしまうのである。その後に又塗っておいたら、皮膚が完璧に再生して元どおりになる。昨日塗ったところはカサブタがすでに無くなって新しく皮膚が出てきた。今日も塗っているので、明日には又カサブタが取れているだろう。