冷シップ

動脈修復の大手術の後の私の脚は大根のようにパンパンに張ってしかも熱い。切って食べたら美味しいだろうな、と不謹慎なことを考えながら、その熱さと痛みに耐えかねて、自転車に乗って、冷シップを買いに薬局まで行ったのではあるが、膝を曲げると傷口がズキンズキンと辞めてくれ!と言いたくなるほど痛みはキツイ。しかしペダルを漕ぐうちに痛みに慣れて来て、ユックリ漕ぐと痛みはましになる。冷シップを買ってふくらはぎにペタペタ張って熱さは何とか楽になって、痛み止めのクスリを飲んで今度は痛みに対する対処を行なう。その後に今日日曜日の練習に参加して、訓練を手伝う。今日は新規道場生がシンガポールからと長崎からの氣功学校の学生の二人も練習に参加していたのであった。尤氏長寿養生功の拡大は続いている。そして、私の左脚の問題も八時間の大手術を終えて、回復の一途をたどっている。氣は身体を巡り、理想の組織団体を拡大させるエネルギーを持つ。私の氣は手術後、以前よりますます強く重くなって道場生はそれなりに各々反応する。タヒチにおいては、私が本年二月に訪れた後、すでに三島に支部は開設されている。とても早い展開である。私の思惑の上を行く速さの展開が起きている。このタヒチでの布教と言っても良いだろうが、私の意を汲んだテッコンドーの先生は瞑想の神秘性と効果を自覚した後に自分の道場生と周りの友人に、入会を促してくれているのである。彼はタヒチの社会で中心的な存在で、彼の発言力は大きい。なぜ彼がここまで入れ込んだかと言えば、私が武術的なことを言わずに瞑想の効果を説き、私の東洋医学鍼灸治療を目の前で自分の友人たちが奇跡的に治るのを見たからである。島の市長さん夫婦が初対面の一回の治療で病いが解決してしまう。西洋的な医学知識しかないタヒチアンには驚きで、奇跡に思えたのであろう。翌日、私を恥ずかしげもなく、私をぎゅっと抱きしめたのであった。驚きと尊敬のまなざしであった。今、私自身の肉体的問題に対して西洋的アプローチの手術後に、私の免疫力と自然治癒力の強さが試されている。三十年の訓練と瞑想によって高められた私の自然治癒力はその効果を発揮している。私自身が驚いている。私の主治医が私の取っている行動を認めるかどうかは知らないが、確実に早い回復を見せて完治に向かっている。私の尤氏長寿養生功を世に広める原動力は私に起こった確実な事実と体験に基づいている。全て本当のことで、ウソと虚偽と大げさな虚言は一切無い。