闘病記(完結編)

退院後、二回目の診察である。先週痛みと熱が出て、傷口の他にもふくらはぎと太腿に違う痛みがあって、抗生物質と痛みどめのクスリを五日ほど飲んだら、今日の診察には、一人で歩いて来たのである。抜糸をしてもらい、帰り際には、もう大丈夫と太鼓判を押されて、今待合室で休んでいる。脚の痺れと痛みはすっかり取れて、また、やる気がフツフツと腹の底から湧いてくる。明日から、リハビリを再開して筋力をつける。家の近くを毎日散歩して脚の筋肉を鍛えるのである。タヒチに行くまであと三ヶ月ほどある。筋力をつけるには充分な期間であろう。左脚はずいぶんと筋力が衰えた。尤氏長寿養生功の基礎訓練を行なえば、すぐに回復するのは分かっている。焦らずに毎日決めた回数の筋力トレーニングをする。三ヶ月九十日は組織細胞が再生する期間である。九十日後には見違えるように再生しているだろう。私が三十年かけて鍛えた身体は今でも、免疫力は衰えてはいないようである。瞑想も半跏趺坐がもう一度出来るように左股関節と膝のストレッチをずっと行なっている。瞑想と脚腰の基礎訓練で、さらに氣を強く重くしてさらなる氣功の向上を目指したい。