無欲

久しぶりに明るいニュースを聞いた。行方不明になっていた二歳児をボランティアの老人が見つけ出したと言う。いつも社会のカネと欲に絡んだ話をニュースで聞いたり、追いかけている強欲とウソまみれの人間の話ばかりしている私には、日本人はまだ捨てたものでは無い、という感動的なストーリーであった。無欲で事に当たると、簡単にものごとがうまく運び、願いが叶う典型的なひとつのことだろうと思う。私欲が無い願いは叶えてもらえる。いつも言うあの忌まわしいウソや虚偽が無いので、天が助けてくれた。私に言わせれば、心が、氣が、神に通じたのである。ウソと虚偽で、野心タップリに功名とカネを手に入れようとする行為は天と神に嫌われる。見返りを求めない行為は天と神に認められ、社会が称賛する。今回の無欲のボランティア老人の行為は私に刺激を与えてくれた。私がタヒチに住んで行う治療も見返りを求めない。私にはこの老人は教養の無い人間であると言って、謙遜していたが、どんな教養のある人間よりも、社会に貢献している。また私に言わせれば、人生を思いのままに生きる人生の勝利者となっている。どんな武術家であっても敵うことは出来ない。彼に勝つことは出来ない。