自然呼吸

尤氏長寿養生功の核である瞑想の際、呼吸に集中をするのであるが、他の呼吸法では、丹田に集中する複式呼吸を行なうようである。我々尤氏長寿養生功の呼吸法は自然呼吸である。小周天の軌跡で氣を回す方法は一般的には道教式と言われるものである。一方尤氏長寿養生功は仏教式の大周天の氣の軌跡を描いて行なう。別に意識して大周天の軌跡の氣を回している訳ではないが、自然呼吸を行なうと、自然と大周天となる。足から氣を取り入れると言うこともしない。自然に頭頂の百会から氣が降りて足の湧泉から抜けて行く。湧泉から抜けた氣は天に向かい、また頭頂から湧泉へと抜けて、天に向かう。と、この繰り返しになる。小周天は股の会陰から背骨を通り、百会に登り、身体の前面の丹田に向かい会陰から又同じ軌跡で小周天が回る。今から言うことは私が競争して言うことではない。が、氣の軌跡を吟味すると分かるように、大周天が小周天の軌跡を凌駕することは分かるであろう。氣の回る大きさが比較にはならない。大阪の堺で呼吸法の生徒と氣の交流をすると、全員が足に私の氣が降りて、足がグニャグニャになってつま先立ちになった。氣に敏感で私との訓練は非常に早く出来たのである。私には良い氣の勉強となって、ありがたかった。呼吸は氣功の生命線とでも言う大事なものである。もうひとつ、大事なことは身体の中心にある督脈と任脈を結ぶ為に瞑想時には舌の先を上の歯の根元に軽く付けておくことなどは秘密で、道場生になった時点に教えられることである。