意念と目ジカラ

時折、尤氏長寿養生功の極意を書いているのであるが、今日述べることは最大の秘密と言うか、私が今まで習った中の重要なポイントと思われる二つを説明したい。氣功には中国人の数だけの流派があると言われている。その中でも、尤氏長寿養生功は歴史書にも登場すると言われている意拳より派生した 武術氣功で、意拳の基礎訓練の修行内容を主体として、意念のチカラを養成する氣功で、特別な地位を確立している。瞑想をチベット密教と融合して、武術的な氣と仏教的なエネルギーの氣の両方を追及する非常に特殊で、世界にもひとつしかないものである。意拳とは文字通り、意念の武術である。ドクター尤老師は王向斉老師から受け継いだ意拳チベット密教の瞑想を融合して、武術より健康長寿としての氣功のシステムを構築したのである。しかしながら、意念の使い方は脈々と尤氏長寿養生功に大きく受け継がれている。私は訓練の度に師母が目から出る神、シェンで投げられ、コントロールされた。それが理由で以前、日本で尤氏長寿養生功を武術的な側面として紹介するのには目のシェン、神を秘技として神意拳と言う名前の新しい武術的な名前をつけて呼んだのである。意念の鍛え方は相手を相撲のように両肩を思い切りチカラの限りに押して、その時には相手の目を睨みつけるのである。師母とジャンプの際は師母の目を睨みつけることを良しとする。氣功なのにまるで超武術的な訓練であった。そのせいか、私の肩や僧帽筋は相撲の力士のように盛り上がり、脚の筋肉もオリンピックのアスリートの筋肉のようになった。私の意念と気迫は天をつくようで、どんなことにも挑戦したい気分で、達成出来ると自信があった。だから、世界を旅して、私の氣のチカラを試したのである。目から出る神、シェンで普通に誰かの目を見つめると、相手を威嚇するような目つきで、太田さんは目ジカラがあるね、と言われることがしばしばあった。別に怒りを現す表情は作らない。理性的に冷静沈着に相手を見つめる。氣をすでに身体に充満させてあるから、目から勝手にシェンが飛んでいく。鍛えられた意念は私が見つめた方向に勝手に相手の身体は動いて、投げられたり、動けなくなってしまう。こんなことを見たことがない者は信じられない顔でビックリして見ているが、我々尤氏長寿養生功を訓練する者にとっては、日常的に起こっているので、別に珍しくもなんとも無いことなのである。私は今、この意念と目のチカラ、シェンで道場生を思いのままに投げて、コントロールしている。