ウソ❷

尤氏意拳がホンモノであると証明するものはたった一つしかない。師母に数年間、過酷な訓練の後に日本に帰国してから自分の新しい武術氣功を創設した、と言うならば、韓国のパスポートに出入国のスタンプが押してあるはずである。そのページをコピーして呈示してもらいたい。私が知る限り、アメリカに単身来たのは、私の家に泊まらせた一カ月の期間である。私は毎日二回師母と一対一の訓練をしていたので、姜吉隆が師母と訓練していたのならば、私が唯一の証言者である。当時、日本から来ていたのは私一人であった。一度韓国人の女性が来たことがあったが、それっきりで、戻っては来なかった。姜吉隆の姿を見たことは一度も無い。あとは東洋人と言えば、中国人だけである。尤氏意拳の姜吉隆が自分でホンモノの尤氏長寿養生功の流れを汲んでいると言うならば、その証拠を見せてみよ。パスポートの出入国のスタンプを見れば、どんなバカでもアメリカに滞在した日数が解る。証明出来ないのならば、やはりニセモノであって、自分にムリムリ箔をつける為にウソをついて自分の権威を上げた虚言癖のあるオトコと言えるだろう。さあ、どうする、イカサマ、嘘つき武術家のウソは暴かれた。出入国のスタンプを提出出来る訳が無い。そんな事実は無かったからだ。そんな殊勝な努力精進などとは無縁なオトコであるからだ。どんなことも自分のチカラで築き上げたものはない。尤氏意拳も自分一人で作り上げたものではなく、当時私の道場生の一人であったもう一人の日本拳法の中年の落ちこぼれた者と一緒に尤氏長寿養生功のニセモノの亜流として、尤氏意拳、と名付ける以外には方法が無かったからである。どちらも初歩の中途半端にしか習ってないので、ウソをついて格上げして生徒を集めて毎月の道場の経費、生活費を払うしかない。それが尤氏意拳の設立の一つの理由で、私から破門されたことも公表出来なくて、形だけでも「袂を分かった」とまたウソをつかなければ、カッコもつかない。また自転車操業をしてしまう。資格と実力がないので、ウソをつかなければやってはいけない。イカサマウソつき武術家の運命である。一旦ウソをついたら、ウソの連鎖で生きないとその後の話の正当性をキープ出来ない。ウソの上にウソを重ねるので、一つウソがバレると次々と今まで言っていたこと全ては崩壊する。自分の人生が崩壊するから、ウソはもっと大きくなって、今度は日本拳法のみならず、大本教の神様まで引っ張り出して来て、明光武道などと脳ミソの無い頭で考え出して、ついに深雪館などと突拍子もない名前まで飛び出して、自分の権威を守ろうとする。哀れで、アホな行為である。ドンドン複雑になって、誰にも理解出来ない内容になって行く。あと五年、十年後に生徒が教えることになる時にはどんな名前になっているやら、暖簾分けなどは出来るはずもない。その行く末は誰にも分からない。尤氏意拳の宗家創始総師範にも分からないことである。人間の欲望と名誉心権力欲は醜く、果てしない。その先は本人にも分からない。滅亡が待っているのはウソをついた人間の歴史が証明している。