大周天

氣功には中国人の数だけの種類があると言われている。道教の氣功の氣の流れは小周天を作り、回す。一方、尤氏長寿養生功の氣の流れ、回し方は大周天である。道教小周天が身体の督脈と任脈を通して身体の内側を回すのに対して、仏教の大周天は天の氣が頭頂より体内に入り、身体を通って、足裏の湧泉のツボに抜ける。抜けた氣は天に戻ってまた頭頂の百会より体内に入り、湧泉に抜ける。この氣の流れを瞑想中に延々と回すのである。もちろん、呼吸に集中することは当たり前のことである。道教の呼吸法は丹田に意識を置いて、複式呼吸をせよと言われるのに対して、仏教の呼吸法は、複式呼吸ではなく、自然呼吸をするのである。複式呼吸ではあまりにパワフルな呼吸の仕方であるので、電気で云うフューズが飛んで、電気が消えてしまう道理を理解しているからである。