站椿

人間が歳をとると、脚の筋力が弱まり、老化をますます早める。立つということは非常に科学的で哲学的なものである。我々の体重を支える筋肉は生まれてから毎日の人間の活動の中で自然に鍛えられるもので、特別に体重を支える為のトレーニングをすることはない。武術を習得する際の訓練に、立つトレーニング站椿を取り入れて身体の中心線を守り、自分の正中線を鍛えて脚腰の筋力を高めると自然に健康になり、長寿につながるのである。意拳の王向斉老師の下に集まる道場生がいつの間にか老齢になっても健康で長寿になるのを見て、医師であったドクター尤老師が站椿功と健康長寿に関連性があることに気づき、尤氏長寿養生功を設立するに至ったのである。王向斉老師の弟子が、韓氏とか姚氏と言う名前をつけて意拳を継承していると  主張した訳であるが、ドクター尤老師は尤氏意拳など言う名前をつけることは無かった。唯一人、長寿養生功と呼ぶ氣功に発展させて、勁から、空勁へと向かう道を選び、意拳を活人の氣功長寿養生功に昇華させたのであった。その站椿の医学的効果が認められて、今では、中国では站椿功が癌治療に使われている。脚腰の筋力を高めることで体内の免疫力を活性化させて癌細胞を抑制することが解明されたのである。站椿によって守られる中心線、正中線は精神的な療術効果もあり、免疫力強化にも役立つことが医学的にも証明されている。たかが立つ、されど立つ、である。武術的にも医学的にも効果が確認された站椿は人類に貢献する内容を保持している。現代の世の中に、世界のすみずみにまで、喧伝されるべきもので、これより日本のみならず、タヒチ、フランス、他の国々にも紹介する計画を立てているのである。