武術と医学の接点

尤氏長寿養生功はとても興味深い。私が東洋医学を学んで、一番最初の講義は鍼灸の源は氣であると言うことだった。しかし氣の説明はない。誰も知らない。氣を実際に私の目の前で見せてくれたのは師母であった。私は武道武術のワザとその哲学に興味があって、その究極の神髄を極めようともがいていたのであるが、私の関わった少林寺拳法には私の求めるものはなく、本部の国際部長にまでなったが、その在り方に失望して、ついに尤氏長寿養生功と出会ったのである。私は鍼灸大学を卒業後に難関を突破して州公認の中医の資格を取ったばかりの時だった。武術と東洋医学の両方の接点である氣を訓練することにときめきを覚えてこの氣功に恋をしてしまったのである。いまだにその熱は冷めずに毎日の訓練瞑想は欠かさない。そして、私の氣とワザは進化の一途を辿っている。私は当時の私ではない。私が驚きを持って見ていた勁空勁は今、出来るようになって、太田氣功道場を開いて道場生を勁空勁で、投げ飛ばして道場生をヒーヒー言わせて汗をかかせている。師母は勁空勁を我々には特別教えることは無かった。仕方なく、私に出来ることは、海外で人目につかない他国の武道家とスポーツ選手にワザとチカラを試すしか方法は無かった。少しずつ勁と空勁が出来るようになり、師母の道場に戻り、師母の私を投げる時の感覚を覚えて、次の武者修行に役立てた。日本に道場を開き、日本の氣功関係者が三百人から五百人ほど集まって、私のワザの確率は飛躍的にアップしたのである。1994年であったので二十五年前になろうか?その時に比べれば、武術にも医学にも応用出来る私の氣はさらに向上を遂げて、患者は初回で、治験の成功率はほぼ百パーセントになって、講習会での初回参加者の勁空勁の成功率も百パーセントになった。ここまで聴くと鬼に金棒の万能なものに聞こえるが、誰にでもそうなる訳ではない。ある条件下でそれは可能になる。氣と氣が繋がり、一定以上の反応があった場合に可能となる。患者と相手とのいわゆる、共同作業のようなもので、相手と患者が緊張していないことが大前提である。電気を通す物体にだけ電気が通過する道理と同じようなものである。筋肉がモーターでコードを繋ぎ、電気を通してモーターが動く。人間の中のコードが神経や経絡である。チカラのある氣が経絡を通り、筋肉をコントロールする。これが勁空勁の原理で、医学的には、氣が通る経絡を敏感に氣が通るようになると、鍼灸の鍼を使わずとも肉体の痛みや問題を解決出来るようになる。氣功を訓練して健康になり長寿養生にもなる。日常的に訓練した方が人生にとって、損は無い。また、自分の中に眠る可能性、未開発の能力も開発出来る。これでは氣功をしない手はない。した方が絶対的に得なことになる。さあ、思い切って、決断して、太田氣功道場の練習に参加するか、講習会に参加する手続きをしよう。あなたの将来が良い方向へ転換することを私が保証する。