男と勇気

あるオトコは男ではないのに「男」をかざして、男、男、と言い、あるオンナは勇気が無いのに「勇気」を生徒に説く。自分に無いものを有るフリをして、それを売りものにして月謝を取る。こんな馬鹿げた商売をして平然と総師範、総大将、と自称する。恥も外聞も無い。中身の無い内容に呆れてしまうが、本人たちは真剣である。自分に無いものなので、口にして、自分は男である、自分には勇気がある、と言いたいのであろうが、側で見ていた私は驚き呆れ果てるばかりである。ユウキがあって、オトコである者たちは、修行半ばで武術の実力の無い勁空勁でニセ道場を開き、チカラの無い瞑想でハナクソキッパリ道場を開いている。