舟漕ぎ

合気道の基礎訓練に舟漕ぎと言う基礎訓練法がある。私は何かの動画で見たことがある。この舟漕ぎを私なりに研究改良して新しく氣功向けの基礎訓練方法として、新舟漕ぎ体操と言って、今では指導員コースの中で、盛んに訓練しているのである。合気道では単なる運動で氣も鍛えないものなのに、私の手にかかると、全く新しい氣功のトレーニングとして蘇る。私の道場では、五十回ほど、ユックリするのだが、三十回目くらいになると脚はガクガク震えて、脚の筋肉はパンパンに硬くなって、金属のかたまりのようになって、歩くこともままならない。最後の五十回目には、立っていられないほどに筋肉痛が出てくる。終わった後に筋肉を調べさせると筋肉の太さがいっぺんに一・五倍ほどに膨れ上がっている。合気道ではここまで鍛えることなどしないようだが、我々尤氏長寿養生功では、ここまで鍛錬して脚の筋力をアップさせるのである。他にも基礎訓練があり、ユックリ鍛錬するから脚の筋肉は太く大きく、使っても、苦しくても持続する時間は長くなって、何回でもジャンプ震脚が出来るようになる。これが基礎訓練の目的であって、武術にも応用できる体力と筋力をつければ、氣も大量に身体から出るようになる。そして、だから、何人でも次々に投げ飛ばしたり、何人もの患者を次から次へと治療しても疲れない身体になるのある。私はもう七十歳になるけれども、何人勁空勁で飛ばしても息も上がらないタフな身体である。尤氏長寿養生功の基礎訓練と無関係ではないのである。大いに関係がある。