緊張

我々はいつでもどこでも緊張する。緊張するとろくなことがない。武術の訓練で、人前で演武などでは、必ずと言って良いほど緊張する。緊張はどこから来るのであろうか?肉体か精神か、心、精神であろう。チカラ強さを表現しようとして、顔を怖そうに見せる者もいるのだが、顔の筋肉を硬ばらせるとますます緊張してしまうことを知らぬようだ。私の尤氏長寿養生功の修練の後に気づくことはリラックスした方がもっと自分の能力を発揮できるということである。特に顔の筋肉をリラックスして微笑むと全身のチカラが 抜けるようである。私の妻はいつも私に何、笑ってんの?と聞いていた。実は笑っていたのではない。微笑んで無意識にリラックスしていたのであった。師母はいつでも、どこでも微笑んだいた。何十年と云う生涯の訓練で、体得していたに違いない。私も練習の時やみんなとの冗談のやりとりを思い出してその時の面白い情景を思い浮かべてニヤニヤするので顔が自然にほころんで、微笑んでいるのであるが、あまりニヤニヤすると周りの人が怪しい男と思うのでは?と思い、人前では、なるべくニヤニヤするのは辞めている。誰もいないところで、大笑いをして、笑いを爆発させている。つまり、微笑むことによって、いつでもどこでも、氣を最大限に発して勁空勁を使える状態 にしているのであろう。