站椿功

立禅のことである。站椿江は中国内家拳意拳の基礎鍛錬法の站椿が一番有名である。站椿は突き蹴りを主体にする外家拳の馬歩と同じようなもので、日本の空手の騎馬立ちがこれに当たる。しかし、尤氏長寿養生功の基礎訓練になってからは決定的な違いがある。武術を目的とするのでなく、健康長寿を目的とすることになって、氣を通す為に手指の形や站椿の形も変化した。意拳の時の站椿は時間が短く、十五分毎に站椿の形を次々に変えていたと言う。尤氏長寿養生功では站椿の形を変えずに同じ形で一時間立つようになった。画期的な変革である。ドクター尤老師は王向斉先生にその一時間の站椿の許可を得てそのようになったと言う。全て師母から聞いた話である。この立禅と座禅の瞑想を私は二十年の修行期間で、四万四千四百四十時間、 敢行したのであった。站椿功、静功の座禅、震脚、の修行の後に身体が出来上がり、上虚下実となって、いよいよ勁と空勁が出来ることになる。一朝一夕に出来ることではない。