above imaginary under real

 英語の上虚下実の表現である。下を現実にして、上を想像だけにする、と言う解釈であろうか?武術の文化の無い社会の何とか上虚下実を表現したものだろう。下実のチカラを上体に伝える人間活動、運動、身体の使い方は洋の東西に関係なく存在するようである。フェンシングの身体の使い方も日本の剣術と同じように脚の運歩法が大事で、上半身はユルユルにして、膝を深く曲げて突く動作を何万回と訓練する。脚の筋力がモノを言うのは剣術と同じだ。武術と関係なく思われるレガッタのボートも手で漕ぐのではなく、脚の筋力で推進力を作る。ラグビー、サッカーの体当たりのような身体の接触も走っている時には上半身が硬くなっては下半身のチカラが伝わらない。私の先輩がある時にサッカーをしている時にボールの取り合いになって、相手と接触すると、触れただけで、相手が転び始めて、難なく、ボールを奪い返して、何遍やっても、相手が転ぶので、相手が合点がいかずに立ちつくしていた、と言うので、二人で大笑いをしたことがある。このように上虚下実で勁空勁が効いた時にはこんなマンガに出てくるようなシーンが現実になる。私にもそんな経験が数え切れないほどある。私の先輩とは遠慮なく、何でも話が出来る仲なので、体験談を共有しているのである。上虚下実は身体活動の極とも言えるもので、西洋でも、上手くなるコツのようなこととして、言い継がれているのかも知れない。