免疫

 Immune system  と英語ではこの免疫を言うが、免疫に関係する病氣は結構いろいろある。最も身近にある病氣はなんと言っても、アレルギー性鼻炎などの免疫が敏感に働く為に起きる病氣だろう。アレルギー性鼻炎は私がアメリカでたくさんな患者が治療に来て軽快した病氣であった。花粉などのアレルゲンが原因で粘膜に付着して炎症を起こして頭痛、涙目、くしゃみ、皮膚炎などの不愉快な症状を引き起こす。一説に近年の社会環境、住宅環境が余りに清潔過ぎて、抗菌作用のあるものに囲まれて生活すると、免疫力が逆に低下して少しのアレルギーの原因となるアレルゲンに対して抵抗力が無くなって免疫がアレルゲンに過剰に反応してさまざまな症状を引き起こすと言われる。文明国で清潔な場所、アメリカや日本などで、患者数は非常に多い。逆に非衛生的な国には患者数は少ないようである。我々の幼少の頃にはアレルギー性鼻炎などは患者がいなかったように思われる。あまり衛生的で、抗菌仕様のものばかり使っていると免疫に関係する病氣は増えるだろう。たくさんのバイキンに囲まれることはどうかと思うが、抗菌作用ばかりに気を回すと逆にアレルギー性鼻炎などの免疫に関係する病氣にも囲まれてしまう。人間の身体には自然な成り行きで免疫が自然について免疫力を高めることも出来るのである。そこで、私がアレルギー性鼻炎を治療した時はたった三本の鍼を顔に打ち、二十分ほど置鍼をすると、症状は初回の治療でほとんど消失してあと五回ほど通ってもらうと完治した。私には尤氏長寿養生功で培った氣があって、その氣を使い、鼻の近辺に溜まっていた邪気、氣の流れが詰まったところに私の氣を通わせてその詰まりを流してあげることで、症状が改善し、免疫を過不足無く、バランスが良くなることで病氣が治るのである。このように東洋医学では、身体の中の不均衡を均衡を保ち直して、バランスを取ることで人間の自然治癒力と回復力を旺盛にすると人間の病氣が治ると説明されている。つまり、東洋医学の医師が治しているのではなく、患者自身の自然治癒力回復力が治している、と言うことになる。患者が元々持っているチカラを最大限に発揮出来るように身体を整えることが東洋医学の医師の仕事なのである。とすれば、毎日、自然治癒力回復力が最大限に発揮するように身体を整えて置くことが重要になるだろう。それは自分自身で出来る。その方法が尤氏長寿養生功などの氣功なのである。だから、尤氏長寿養生功を修練する者は、例え、病氣になったとしても早く回復して重篤になることはない。ケガをしても早く回復する。私自身、二回も死の危険の伴なう病氣になって集中治療室では周りの患者が皆亡くなったが、私一人が生還して今に至っている。左手首の骨を二本同時に骨折して、医者にも行かずにいたら、勝手に骨が再生して二本の骨はトカゲの尻尾のように元通りに生えて来た。人間の持つ生命力、回復力と生来持っている身体の設計図には驚嘆したものだった。私が尤氏長寿養生功を修練していなかったならば、今頃、何処かの墓地に埋められていただろう。私は尤氏長寿養生功に命を助けられた。尤氏長寿養生功は私の命の恩人である。恩人にはその恩に報わねばならない。私が日本で、タヒチで、尤氏長寿養生功を拡めることは、世界にその名を轟かせることは、私にとってはその恩を返すことでもあるのだ。