知己を得る

生きている間にちょっとした訳で知りあった者の人柄を好きになって知己を得て、百年の友と為す。こんなことはたまに起きることがある。私はそんな友を大事にしたい。情と情が結びつき、ずっと前から、何年も前から知っている感覚になり、生涯の友となる。せち辛いこの現代に於いてはなかなか起きることのない無理な話しではあろうが、実際にこの現代に起きている。私が教える道場生が私の同士でもあり、知己を得て、少なくとも私には彼らは私の生涯の友となっている。そして、タヒチに於いても、ひょんなことから知りあった者が道場生になって、知己を得ている。タヒチでも同じように生涯の友が出来ている。道場生であって、友であり、また、私の師匠でもあるのだ。何処へ行っても知己を得る。尤氏長寿養生功の輪が拡がるにつれて、そんな友人の数は増えていく。と同時に私は幸せに、もっと幸せになっていっているのである。カネ、モノ、自己顕示欲はすぐ消え去る運命にあるが、生涯の友は永遠で、カネモノ自己顕示欲に勝るものである。そして我々を幸せにしてくれる。