硬軟緊張とリラックス

日本の包丁は世界的に有名になっている。昔の日本刀の鍛練技術が生かされて、切れ味を良くする為に硬鉄と軟鉄を合わせて一枚刃にするのだと言う。尤氏長寿養生功には意拳の硬と太極拳の軟があり、硬と軟の両方のチカラを自在に組み合わせてワザと成す。これが勁と空勁を巧みにこなすワザの源になる。緊張を硬、リラックスを軟と仮定して考えれば分かり易いだろう。師母が良く言っていた。突きは呼吸をしているように行なわないといけない。吸う時は緊張して吐く時にはリラックスする。硬と軟をあわせ持ち、交互に緊張リラックスを使い分ける。これが和包丁と同じように切れ味、武術の効果として表れることになる。