座禅

立禅の後の座禅はあまり汗をかかない。座禅は立禅で出た氣を体内の隅々にまで巡らす目的がある。そして立禅同様に無心になる。この座禅に於いては、変性意識状態になることはないように思われる。自分の重心が低く、氣は静かにゆっくりと全身を巡るからであろう。禅の瞑想、ヨガの瞑想と同じであるが、禅とヨガとの決定的な違いは立禅站椿功はこの氣功が中国意拳を源流にしているからである。動の禅によって、ダイナミックに培われた氣を身体の隅々にまで巡らすことはただ単に座って瞑想するだけでなく、氣が縦横無尽に巡った氣を落ち着かせる必要もある。それほどに立禅は強力な氣を発生するのである。前に言った動と静の調和でさらに強い強靭でしなやかな氣の養成となる。ここまで専門的に立禅と座禅について述べたことはない。尤氏長寿養生功で通氣になった後には座禅が主体となる。座禅によって氣、精神を落ち着かせて、今迄培った氣を全身に巡らせて氣を絶えず丹田に降ろしていることが求められる。このことがあって私は毎日、朝晩に座禅を日課としている理由なのである。