講習会

太田氣功道場では、毎月、講習会を開いて、初対面の参加者と氣の交流をして勁空勁の体験をしてもらっているが、現在では、参加者が自分自身と私の氣を感じるときには百パーセント成功する確率を誇っている。氣を感じることが出来ない参加者には私は何もすることが出来ない。氣はモーターを回す電気のようなもので、配線コードが金属製のものではない半導体のものでは電気が通らないからモーターを回すことは出来ない理屈である。武術家や治療師でたまに、氣を感じることが出来ない参加者がいる時には一体何年武術や治療をしているのだろうと疑問を持つことがある。であるから、今では、講習会の前に準備として軽い瞑想と型を練習した後に参加してもらっている。それに、集中力が極端に無い者にも、勁空勁を打つことは出来ない。もっとも、勁空勁を自在に体験出来るまでには相当な時間をかけて修練を積まねばならない。本来、勁空勁のワザは道場生の健康を増進させる手段として存在するもので、会ってすぐに投げ飛ばす曲芸ではない。勁空勁を使い、道場生の健康増進に役立てるものである。修行の一環なのだ。私は敢えて、とても難しい分野の初対面の人に勁空勁を打つことに挑戦しているのである。今では、ある条件下では百パーセント成功するようになっている。戦いやけんかに応用する意思も無ければ、意味もないと思っている。しかし、テレビなどでは視聴率を上げる為にセンセーショナルにして戦うような形で取り上げられたので、変な誤解をされたようである。もちろん、ケンカの道具にはならない、が、究極のところまで訓練すれば、ケンカとまではいかなくとも、相手と接触しているうちに氣が繋がった時点で、勁空勁を打つことは可能である。私の体験では、そういうことは何回かあったのである。だから、不可能である、とは言えない。私としては、何処でも、誰にでも、勁空勁を打てるように私の氣のチカラと ワザをそんなところまで昇華したいと思っている。私の生存中にそこまで氣とワザを磨き上げられるかどうかは知らないが、それを目標にして修練を積み上げたい。