パワースポット、人体のツボ

最近、日本中の女子がパワースポットと言って日本の神域に旅することが流行しているのであるが、人体にもパワースポットはある。地球のマグマやエネルギーが地表に吹き出して、人間がそのエネルギーを感じてパワースポットと呼んでいるのだが、東洋医学で経路治療と呼ぶ鍼灸のツボがそれに当たる。私がアメリカの私の東洋医学治療院で盛んに使っていた耳のツボは耳にたくさんのツボが集約している中の一つのツボで、患者全員に置鍼をして奇効を奏していた。ツボの名を神門と呼んでいる。中国では、神妙で不思議なものを神と呼んで讃えるのである。ドクター尤老師の空勁を讃えてドクター尤老師は「神拳の尤」と呼ばれた。耳のツボ神門は効果が神妙なことにさまざまな病いに特効がある。効果のある病いで面白いのは不眠症と嗜眠症の両方に効果がある。というのも、神門は自律神経を整える働きがあるからである。自律神経を整えると病体を健康体に戻すのは知られている。自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあって、交感神経を陽、副交感神経を陰として、陰陽のバランスを取ることで病体を健康体に戻すのである。私の治療院では、耳に置鍼をしてもらい、氣功の道場にも通ってもらった。大学病院で見限られた患者が私の東洋医学治療院を訪れて西洋医学がダメならば、東洋医学ではどうだろう?と言って来た原因不明の半身不随の患者と急に歩けなくなった原因不明の患者二人は私の治療を受けて、それぞれ六回の治療で完治した。耳のツボ神門と氣功の相乗効果が奇効を奏したのであった。神妙な効果が出たのである。他の私が知っている鍼灸師が同じツボを使っても同じ神妙な効果が出たかはわからないが、耳のツボ神門と尤氏長寿養生功の氣が相乗効果を現したかも知れぬ。人体にある総数三百六十を超えているツボは、訓練した氣を注入すると鍼灸の効果が倍増して「神妙」な鍼灸師となって、「神灸師」と呼ばれることになるかもしれない。