南十字星

 Southern Cross  とも言われる南十字星は南半球でしか見られない星である。もちろん日本やアメリカのような北半球では見ることは出来ない。私が生まれて初めて南十字星を見たのは三十年も前で、宿泊していた家のベランダに出て南十字星の下で瞑想をした。アメリカにいた時には満月の下で瞑想し、去年十二月にタヒチを訪れた時には朝方の三時に明けの明星の金星の下で瞑想した。宇宙のエネルギーを一番強く感じるのは満月の時である。満月の明かりはとても明るく、満月が出ているあいだは一晩中瞑想した。とても気持ちが落ち着き、静かなエネルギーが満ち溢れて来る。タヒチに行ったら、満月も金星も南十字星もの下で瞑想出来るので、私の心身に大きな影響を与えてくれるだろう。満月は瑞月とも言い、日本人には精神的にも大事で、宗教的にも良く使われて特別な意味を持つものである。今の日本では星を見上げることも無くなってそんな時間も余裕も無くなっているだろうが、瞑想を始めた者にとっては氣の象徴的存在として月や星を眺めることになる。心を落ちつかせるには大変有効な対象物と手段となる。