未病の予防

東洋医学には上医と下医に分ける考え方があって、今現在の病いのみにとらわれてその病いを治す医者を下医と呼び、今病いになってはいないが、将来において病氣の未病を治療することを患者に告げて予防の為の薬を調合するなどの予防の医学を行なう医者を上医と呼んで下医の上に置くと言うものである。現在のいわゆる、予防医学ということになるだろうか?このように古代に発達した東洋医学には漢方と鍼灸があり、現代の予防医学はその時東洋医学には予防医学のコンセプト、概念はすでにあった。私は驚かざるを得ない。最新の医学の情報には古代の東洋医学のコンセプトや考え方が続々と同じ内容のものが発表されている。現在の医学で検査する最新の技術や設備は無かったが、それに負けずと劣らぬ人間の感覚を使った手指の脈診や舌を見る舌診で患者の体内の状態を探っていた。上は最新のMRI のように患者の内部を的確に判断できていただろう。人間の繊細な感覚はナノテクノロジーの世界で機械より正確であることが科学的に証明されている。ガンを検知する線虫や臭覚の鋭い犬などでガンを発見する。人間の感覚にも同じようなものが存在する。予防医学は現代の人々に受け入れられるだろう。古代も現代も人間の病いに対する治療法は同じことをしているように思われる。