人類皆兄弟

日本の闇社会のフィクサーが言っていた言葉だが、そんな意味合いのものとして言おうと言う訳で無い。今日、タヒチから、私の家族のように親しくなったタヒチ生まれのフランス人が来日する。私が成田に迎えに行って、バスでホテルまで一緒に行き、私のビザ申請をフランス大使館で申請をする予定である。その後に鎌倉に行って、京都で見物を一緒に、和歌山の高野山、白浜を回り、私は講習会が二十八日にあるので、そ の前に戻ってくる。彼は引き続き上高地日光東照宮を回り、八月に帰国する。一カ月の日本人がうらやむ長さのバカンスである。去年の十二月に知り合いになったばかりなのに、もう家族以上の付き合いをしている。不思議な縁なのである。新しい新規のタヒチの氣功道場生でもある。瞑想を一緒にしたり、プールや海で一緒に泳いで遊んだりしている間にすっかり友達になってしまった。見ず知らずの私に丘の上の家にあるバンガローに泊めてくれたのであった。家族ともまるで同じ家族のような感覚で私に接してくれた。知らない国に行って、親切にされることは、その国の言葉が分からないだけに本当にありがたいものである。そんな彼が日本に来た限りは、同じことは出来なくても、精いっぱいのおもてなしをしたいものである。豪華なことは何も出来ないけれども、日本の自然を案内してあげたい。タヒチのジャングルの頂上付近に滝があって、裏庭から歩いて行ける場所に家がある。バンガローのベランダに瞑想するスペースを確保して毎朝瞑想しているのだ。理想的な精神生活をしていて、日本に来ても滝を見に行きたいと言うので、和歌山の那智の滝を勧めたら、自分で予約を入れて旅行の計画を立ててしまった。ナチュラリストなのだ。日本語をネットで勉強して簡単な日常会話を今では、私としている。高校の数学の教師をしているから、勉強熱心で記憶力が良くて頭が良い。英語、フランス語、ポリネシア語、今度は日本語である。このように複数の言語を使えるようになって行く。それに引き換えて私のフランス語は見るも無惨な姿であって、彼に金魚のフンのように付き従って、フランス語の特訓をしてもらう予定である。トレビアン、セボン、コマタレヴー?。