次世代へ

どんな生き物の種も、どんな芸術、どんな学問も自分たちだけのモノで終わらせることなく、次世代へ子孫を残して獲ち得た 遺伝子、技術哲学を伝え残すことは自然の成り行き、本能である。師母は習った全ての勁空勁についてのワザを懸命に伝え遺そうと我々を競わせて我々の技倆を試していた。たまたま、私が毎日二回七時間訓練に通っていたので、私と師母の想いが一致したのかもしれない。私には才能と体力はない。唯一私が持っていたモノはこの氣功武術に対する興味と師母との強い結びつき、繋がりであった。それは氣であったろう。それでも私にはこの氣功武術を教えようと言う野心も無く、ただ面白く、明日はどう感じて、どうなるのだろうと言う興味しかない。当然、変な野心も無く、私のワザは上達した。そんな私を師母は可愛く思い、気に入っていたのかもしれない。私にだけ教授を許した。金の指輪と若い頃の写真をいただいた。師母の次の世代を私が受け継ぎ、私が高齢になった今、私の次の世代に受け継ぎをしなければならない時になっている。師母はドクター尤老師から教えられた通りにそのままに次世代に伝えたが、私は日本に氣功を紹介するのに氣の存在の証明の為に初対面者への勁空勁のワザの完成に努めて、今では百パーセントの成功率になった。私の次の世代がどう発展させるのかは分からないが、それぞれの道場生の度量によって医療と武術の世界に氣の影響を与えて行くことになるだろう。何の訓練無く、ただ低レベルの勁空勁だけ手に入れて写真掲載の許可無く師母と私の写真を掲載して継承したと嘘ついた者もいるが、そんな事実は無いことをここにハッキリと言って置く。勝手に自分で尤氏長寿養生功の勁空勁をうわべだけ習って創始師範と名乗る詐欺師のような者、私から瞑想を習って自分のビジネスの足しにして大瞑想家と名乗る愚か者も継承など、何もしていない。私の継承者は現在私から教授を受けている道場生、学生、教師の中にいる。今日も次世代に引き継ぐ訓練をするのである。途中で訓練を辞めて、自分勝手に自分を創始総師範と呼ぶ者は次世代に引き継ぐ技術哲学を持っていない。訓練練習以外に次世代に引き継ぐ手段は無い。近道をして、上っ面のワザだけ習って自己顕示欲と自己宣伝のナルシストたちは真の継承者にはならない。師との氣の繋がりが重要で必要なものである。