神のエネルギー

ちょうど百歳で亡くなられた大本教の難波先生は、私が日本に来て大阪で道場を開いていた頃にお会いした最初の時に、私を見るなり、大分氣を練られましたね、と言うなり、あのね、氣功の氣は神のエネルギーなの、と言われて以来、その言葉を胸にこれまで、氣を養成する目的を人間の能力開発、すなわち、自然治癒力、運動能力、潜在能力を開発することが氣功を習得、教授する大目的であり、大義名分であると理解して尤氏長寿養生功を発展させようと努力精進して来た。それから、難波先生亡き後に天文物理学者でカリフォルニア大学のバークレー校に在籍してダークエネルギーダークマターを研究している鈴木さんと出会い、氣の正体をこのダークエネルギーであると私は仮説を立てた。宇宙の拡大に関わる科学的には未知の、目には見えないエネルギーである。神のエネルギーも目には見えないが、その働きは感覚的に感じるものである。人間の身体に流れる氣も目には見えないが、感覚で感じるものである。難波先生に言われたことを四分の一世紀のあいだ、考え続けて天文物理学者の論文を読んで考え続けた謎が解けたように感じたのであった。神のエネルギーは宇宙を拡大するエネルギーで、新しい星の形成に関わる、万物の根源であった。私はこの神のエネルギーこそが氣の正体であることを信じて疑わない。ちなみに、このダークエネルギーダークマターの正体を解明出来れば、ノーベル賞を取ることができると言う。