遠隔治療と空勁

私の経験では、空勁がかかる患者は遠隔治療を受ける可能性は大いにあることが分かっている。先日もスイス人の腰痛をスカイプを使って画面の向こうで、遠隔で腰痛の治療をして、完治させてから、私の道場生となり今では、彼がヨーロッパで初の講習会を開催して欲しいという流れになって、現在計画しているところである。彼自身はスピリチャルヒーリングをしており、瞑想を長年しているので、氣には特別に敏感なので、私の氣を感じて初回の一回の治療で即治したのかも知れない。站椿功を教えたら、氣のエネルギーをすぐに感じて、氣が体内を巡る感覚を大きく感じて、喜んでいた。彼はスカイプの画面の向こうで、私が氣を送るとゴロンゴロン転がっている。空勁を私は初めから彼にかけることができたのであった。このように空勁と遠隔治療は表裏一体のワザであって、目的は武術と医術に分けることができるのである。が、その中身のエネルギーは同じ「氣」である。ここに尤氏長寿養生功の特徴が現れている。武術としては、触らずとも相手を投げ飛ばして、コントロールする。医術としては、鍼も整骨も要らない。氣だけでも凡ゆる病氣を治して病体を改善して完治する。武術も医術においても、最高の頂点に位置する氣功武術であると私は考えている。自負している、と言っても良いだろう。究極の武術が氣を用いるワザであって、究極の医術も自身の氣を調節して病体を健常体に向かわせるものである。アメリカの名医と言われる医師は、最近では、手術や薬を用いずに自然療法で病氣を治しているのである。だんだんと古代中国で行われていた漢方や鍼灸の世界に戻っているようである。アメリカでは鍼灸の勢力が大きくなっていて、将来、 Internist,内科医の仕事は鍼灸に取って変わられると言われている。慢性の内臓の疾患も鍼灸で完治することが分かって来ているからである。保険会社もその効果が医学的に証明されているので、安価な治療費で保険会社が支払う金額も少なくて済むから、鍼灸は保険が適用されるようになっている。日本では頭の固い医師会の反対で保険適用はまだまだ先の話であろうが、世界の潮流は東洋医学を医学として認める傾向にある。山を登るにいろいろな登り方があって良いのに西洋医学だけを医学と考えるのは、山を一方向からしか見ないことに似ているだろう。早く登ってもユックリ登っても良い時があるだろう。早く登れば見られない景色が出てくる。旅行を新幹線で行くのと自転車で行くのでは景色の見方が変わるように病氣を「気付き」の始まりと考えれば、ユックリ治してユックリ今までの自分の生き方を振り返ることもできるのである。身体を表から見る、裏から見る、医学も西洋医学東洋医学の選択をできるような時代になっている。自分の人生の生き方に合わせて自分が選ぶことができる。患者主体の治療を受けることができる時代になった。遠隔治療を、氣功で遠くの患者に氣を送り、何でも治せると豪語して氣功が胡散臭く思われることもあったが、医学的な勉強をちゃんとして、画面で患者の顔を見て対面の治療ならば、信頼の置ける治療となるだろう。遠く離れている土地に住んでいる患者にはテレビ電話を使った治療はこれより先に国際的にも、海外の国の患者ともできる遠隔治療は多くなって行くことだろう。すでにタヒチやスイスで私は画面で空勁と遠隔治療を成功させて実際に駆使して治療と武術の教授をしているのである。東洋の古代健康法の氣功を西洋で開発された機器のテレビ電話を通して患者を治したり、武術的なトレーニングをしたりするのは最古と最新が融合している温故知新と言うべき非常に興味深い光景ではある。