意念

意拳は人間の持つ念、何かを成し遂げようとする意念のチカラを利用して作られた中国の武術である。英訳するとMind Fist と言うことになるだろう。意念こそは、何かを成し遂げようとする根源的なチカラである。例えば、あなたが家を建てたいと思う時には最初に家を持ちたい!と思う気持ちを持つはずである。武術的には相手に爆発的な一撃を加えて、やっつけてやる!と思う気持ち、心を一点に集中する站椿でジッと立つのである。逆説的だが、無念夢想でジッと立つことが意念のチカラを増す。三十年のあいだ毎日立って瞑想した私は意念のチカラと氣を育てることが出来た。王向斉老師、ドクター尤老師、師母、そして私へと繋がる意念、氣の流れの末にたどり着いた宝寿会、太田氣功道場は、今太田氣功整体として結実したのである。

意念と言う言葉は日本では念力と言うチカラ、エネルギーを指すのでは無かろうか?念力と言えば、今時の人間には古臭く、胡散臭いと思う者がいることであろうが、その念力は氣のチカラである。以前に比べれば、最近では氣のチカラを疑う者は少なくなった。意念こそは武術としても、医術としても絶大なチカラを発揮出来る氣のエネルギーである。