体温について

以前、オーム教の団体がガンが治ると言って血液の温度を上げて、再び身体に戻してガン治療を謳い文句にして信者を集めたことは周知のことである。医療的なこの考え方は悪くない。東大医学部出身の信者が考えついた療法だろうが、ガンの患者の体温は一様に低くなっている。体温を上げると免疫細胞が活性化してガン細胞を攻撃し始めてガンがコントロールされることになる。医科学的に正しい理論であると思われる。ガンに限らず、東洋医学で言うところの、「冷え」はさまざまな疾患の原因となる。婦人病のほとんどがこの冷えが引き起こす。子宮、卵巣の問題や不妊症、生理痛から整理不順まで冷えが引き起こす疾患の幅は広く、数多い。尤氏長寿養生功を訓練するとすぐに体温は上がり始めて、冷え症は改善すると同時に病氣は治って行く。無月経の女子は生理が満月の周期で再開した者が何人もいる。私が大阪で道場を開いていた時には大半の女子道場生が満月の日に、みんなが生理が始まったと言っていた。女子全員の体調は良好であった。氣功が体温を上げる証拠である。これが氣功をすると体温が上がり、健康になって、免疫力が活性化して長寿になる理由となる。気血の流れが良くなり、気血のめぐりが良くなることで病氣が治る、と中国の古典の医学書に書いてある。西洋医学一辺倒の考え方には古く、非科学的に思われるかもしれないが、数え切れない治療実績を見れば、東洋医学にも味わうべきことがあるのは、理解できることだろう。