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ラグビーにも相撲にも共通点がある。それは、何があっても、前に出ることである相撲では俵の円の中で、投げる、投げられる以外は俵の外に出されたら負けてしまうから、何があっても押せ!と言うのである。引かば、押せ、押されたら、押せ、と教えられる。尤氏長寿養生功でも、同じく、押すことから始まる。氣のエネルギーを前に向けて、押す。私は五人の先輩を相手に一回の練習で、一人百回ずつ押した後に師母と全身全霊で最低必ず三十回押してジャンプした。一日二回練習したからジャンプの回数が分かる。一日千六十回ジャンプした計算になる。一ヶ月に29680回、一年で356、160回、二十年のあいだには七百二十万回に迫る回数を数えたのである。私のジャンプの回数は誰にも負けない、真似の出来ないものであると自慢できる。ここまで訓練しなければ、脚のチカラがつかないだろうと、全霊全身で修行訓練に全力で打ち込んだ。そして、氣が身体の外に出るようになって、武術にも医療的な鍼灸にも氣を使えるようになった。