麻薬と瞑想

麻薬と瞑想にどんな関係があるんだと怪しむ者が出るかもしれないが、実は麻薬と脳には密接な関係がある。麻薬の中毒になる者は麻薬を使用して多幸感を得ることが目的であろう。酒を飲んで酔っ払うと酩酊して気持ち良くなり、辛いことなど一時的に忘れることができる。麻薬も一時的な快楽を得ることができる。高度に化学を勉強した者は麻薬の代表であるヘロインの化学式と脳内ホルモンのベータエンドルフィンの化学式はほぼ同じであることを知っている。化学式の内の一本の足である、--OH があるか無いかの違いだけで、あとは全て同じである。このことが、ヘロインをベータエンドルフィンと同じであると脳が勘違いして多幸感を感じているのである。しかし、ベータエンドルフィンはヘロインの何百倍の効果があって、痛みを感じなくなる。末期ガン患者がヘロインを使用して痛み止めとして、多幸感が出現して死を怖れない最期を迎える。チベット密教のリンポチェ、活仏や禅の高僧が瞑想して最期の死を迎えることができる理由となる。このベータエンドルフィンの他にも、瞑想によって脳内ではオキシトシンセロトニンなどの幸せホルモンを放出する。ランナーズハイと言う言葉を聞いたことがあるに違いない。これも走っていることが瞑想のように働いて、ベータエンドルフィンなどが大量に放出されて骨折をしていても痛みを感じなくなって走り続けることができるのである。そして疲労感も感じない。もし、麻薬中毒の患者がこれを知って瞑想をすれば、麻薬中毒にはならないのに、と私はいつも思うのである。私はアメリカで多くの麻薬中毒患者にボランティアで癖や中毒の矯正の為に鍼灸催眠療法を用いて、完治改善したことがある。社会貢献になる。