手術回避

いろんな治療をして治らない患者が最後に訪れる私のクリニックでは、手術前に行ってみようと言う患者は多かった。当然面白いケースが出て来る。紹介する。これはイボ痔であった。痔核が腫れてひどく痛み、うまく歩けない。体型をチェックするとひどく歪んでいる。下半身の腰骨仙骨を調整しただけで、痛みが消失して歩くことも問題無い。鍼治療は必要なかった。あと二、三日で手術の予定だったが、もちろん手術を回避した。身体の歪みが患部の血流を悪くして、イボ痔の核がどんどん大きくなったようだ。もう一つのハッキリ覚えているケースが、謎の半身不随の患者であった。あと一週間で開頭手術を受けるのだと言う。私は原因も分からない半身不随に開頭手術などするものだろうか?と疑問を持ったが、私がその患者の母親を以前に知っていて、ハワイに戻っていたのであるが、ハワイで私が出演した映画を見て、治療を頼んで来た。右半身がピクリともしない。歪みをチェックしてかすかな歪みを正した後に鍼を打つ。脚に鍼を打った時に右足の親指が動いたので、もっと氣を流すと脚が動き、腕も動き始めた。治療後に立って歩いた。六回の治療で完治した。当然手術は回避された。母親がすごく喜び、息子に教えた瞑想を私にも教えてくれ!と言うので、教えると一週間後にまた来て、子どもの頃から悩んでいた喘息が治ってしまったと報告したのであった。彼らが見た映画は、超能力者の映画でタイトルは「未知への旅人」と言って、母親の心臓を氣で完治させた超能力者の映画であった。私も出て、いろんな武術家を触れずに投げている。