お先に失礼天国へ、タヒチの微笑み

私が22歳の時に渡米してから四十五年間もアメリカに在住して世界中から集まった外国人を見て来た私は日本人を外側から見るようになって、長所、短所を敏感に感じることとなった。日本人は謹厳実直で、真面目な性格のせいか、重箱の隅をつっ突くような性格があり微笑みが少ない。南国タヒチに行けばすぐ分かるが、タヒチアンは初対面の誰にも微笑みを浮かべる。日焼けした黒い大男のタヒチアンの顔は怖いのだが、微笑むと可愛く見えるのが不思議である。日本人のように四角四面の実直ではないかも知れないが、この微笑みがあるから実直謹厳で無いことは帳消しになる。日本に帰国して実直謹厳ではない、ゴミの分別やカネの管理にはルーズな私を批判する日本を出てタヒチに行く私の性格にはタヒチに合っているようで、タヒチは名実共に天国である。日本でも有名な天国に一番近い島のニューカレドニアタヒチの一部であってタヒチにはニューカレドニアから来ているタヒチアンがたくさん住んでいる。どちらもフランスの領土である。私はあの世に行く前にこの世でお先に天国へ行くことになる。今まで私を裏切った者たちには真の微笑みは無かった。微笑みの裏に我欲の心とナイフを持って私を刺す機会を窺っていた。彼らは天国に行くのであろうか?または地獄へ行くのであろうか?この世で天国に住んでいる心を持たねば天国には行けないと言われている。裏切りの心は地獄の心である。