空勁と震脚は治療

最近の私は空勁に対する私の考えと認識が煮詰まって、空勁を以ってジャンプ震脚することは、もちろん脚腰の鍛練となり武術的なチカラを増す意味もあるのだが、むしろ医療的な意味合いがもっと強いのではないか?と思って来ている。この辺りの感覚、認識がドクター尤老師の抱いていた想いなのではないか?

空勁は触れずに相手をコントロールするワザではあるが、そのメカニズムは人体にある経絡をスムーズに通る氣が結滞したり、不足して痛みや病氣、体調不良になっていることが理由で、難病も氣が病んでいるから治療不可能な難病となる。空勁とジャンプによって、体内の邪気が体外に押し出される過程を早めることになる。空勁とジャンプ震脚が治療の手段となる、と私は結論づけたのである。痛みや病氣が即治する。私は効果のあった治療例をたくさん持っている。練習中に起きたケガはこのジャンプによって全て解決する。もっとも、氣を満足なレベルまで訓練していない者がこの治療のジャンプ震脚を相手にさせると逆に悪化することもしばしば起きる。以前大阪の私の道場で私のしていたことを真似て、見よう見真似でやっていた者がいたのであるが、その後どうなったかは私が知るところではない。充分に訓練されて無い邪気の入った氣を受けて、悪化して病氣になって死んでいないことを祈るばかりである。