相撲と尤氏長寿養生功

相撲が相手が押したら、押せ!引いたら、押せ!とラグビーのように何があっても、前に、ということでその為の訓練をするが、意拳から派生した尤氏長寿養生功も押すことが最初の訓練で、私は壁を押せ!と言われて、一年半ほど壁を毎日押し続けた。その後に先輩達の両肩をまた一年半ほど押していた。その頃には私の肩の筋肉と僧帽筋は相撲取りのような体型になって筋肉は盛り上がって、当時の舞の海という相撲の力士と似たような身体になっていた。私は身長が170センチ、体重は90キロを超えていたのである。相撲の力士がするように足腰のチカラを上半身の腕に伝えて前に押し出す。これが、三年経って出来るようになって初めて師母を押すことになる。最初のうちは、師母の氣を感じることは無かった。私は氣に鈍感だった。それでも先輩達を押すことは辞めずにチカラいっぱい倒れる寸前まで押し続けたのである。ある日突然師母の氣を感じて何だか分からないチカラで床に倒されていた。今の私の道場ではこのような辛い訓練をさせることはないが、氣を早く感じて私との勁空勁を交流できるように配慮している。尤氏長寿養生功が相撲と同じ訓練をすることを知る者は少ない。脚と腰のチカラを上半身に伝えることが目的である。相撲の力士が尤氏長寿養生功を訓練したら、きっとこの氣功の上達は早いことになるだろう。